なぜブランドを立ち上げようと思ったのか？

NOOGチームのメンバーが所属するシンクロは「Be a Backpacker」という理念を掲げており、本気で旅して本気で働く社員が集まっています。メンバーは、国内外を旅し、旅先でゴルフをすることも多いのですが、海外のゴルフ場などでプレーをすると、周りのプレーヤーたちがとても自由に、自然を感じながらのびのびとプレーする姿が印象に残っています。

一方、日本のゴルフのイメージは、「古臭い接待のイメージ」とか「ルールや規則が厳しい」といったものが多く、海外で目にした自由にゴルフを楽しむ人々の姿と大きくかけ離れており、イメージの大きな乖離にどことなくもったいなさを感じていました。

たまたまメンバーで行ったゴルフのラウンド中に、ゴルフも新しい価値観を提示するブランドを立ち上げることで、古い価値観をアップデートでき、よりゴルフを楽しむ仲間が増えるのでは、と盛り上がったことが、立ち上げの最初のきっかけでした。

最初は、アパレルやグッズから始めようと話をしていたのですが、NOOG」は最初のプロダクトとしてアイアンを開発しました。それには、このような経緯があります。

これは、NOOGチームのメンバー、トミー（あだ名です）の実体験のお話です。

特に愛着のなかったゴルフを好きになるまで

大学卒業後就職をして、仕事の付き合いでゴルフを始めたトミーは、自分から始めたいと思ってゴルフを始めたわけではありませんでした。

当然、ゴルフに熱が入るわけでもなく、仕事のコンペがある時のみ軽く練習をして、その場をしのぐというゴルフとの付き合い方をしていました。道具は、先輩からもらったお下がりで、特に愛着があるわけではないものでした。

そんな中、コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されます。リモートワークでほとんど外に出なくなってしまったトミーは、少し気分が落ち込むことが増えてしまいました。

落ち込むことが増えていたトミーは、久しぶりに連絡を取りリモート飲み会をした大学の同級生と、気晴らしにゴルフに行くことになりました。（当時、屋外でできるゴルフは三密にもならないので、レジャーとして注目を集めていました）

自然の中で、久しぶりに対面する友人たちと何気ない近況報告をしながら、プレーをしたゴルフが、塞ぎ込んでいた自分の気持ちを一気に軽くしてくれました。トミーは、「あのゴルフがなければ、もっと落ち込んでいたかもしれない」と当時を振り返ります。

それまで、義務感からでしかしていなかったゴルフが自分を救ってくれたことで、ゴルフ自体がとても楽しく感じるようになりました。友人たちとラウンドする回数が増え、交友関係の幅も増えました。今では、国内・国外の旅行先でもゴルフをし、年をとっても続けていきたい趣味の一つとなりました。

ここまでが、トミーがゴルフに救われ、一生の趣味であると確信にいたった経緯です。

自分がほしいと思える道具がない

しかし、トミーには道具選びで不満がありました。

ゴルフが楽しくなり、練習、ラウンドの回数が増えていく中で、トミーは先輩からもらったお下がりでなく、自分で選んだ新しい道具を持ちたいと考えるようになりました。

しかし、既存のゴルフクラブで好みのデザインがないこと、どういったものを選べばいいのかわからない、せっかく安くない金額を払うのだから妥協した物選びはしたくないという想いから、なかなか購入に踏み切れない状態が続いていました。

NOOGの立ち上げと商品選定

そんな中、NOOGの立ち上げが始まります。

トミーは、チームメンバーとのブランド立ち上げに関するミーティングの中で、ゴルフクラブを作りたいと手をあげます。ゴルフブランドを立ち上げるなら、アパレルやグッズが中心で、クラブから作り始めるというのは、あまり聞いたことがありません。

アパレルやグッズを立ち上げる想定だったメンバーたちは、最初はみな戸惑いましたが、ミーティングを重ねていくなかで、クラブ自体の改良点、こうしたら面白いのでは、というアイデアが膨らんでいきました。ゴルフをアップデートするなら、まず一番使用するクラブからだ、と最終的にはみな乗り気になり、最初の製品として、クラブを作ることになりました。

これが、今回「NOOG」というブランドの立ち上げと、アイアンを開発することになった経緯です。

ゴルフは、気の合う仲間と自然を満喫しながら、一生涯かけて行うことのできるスポーツだからこそ、ゴルフをする時間を少しでも楽しいものにし、最高の「遊び」にしたい。

より楽しい時間を過ごすためには、機能・デザインともに「心から良い」と思える道具を持ちたい。作るなら一番使用する「クラブ」から。そういうメンバーの想いから、「NOOG」の立ち上げに至りました。

どういう考えでものづくりをしていくのか？

NOOGは、柔軟な思考で機能性とデザインを両立したプロダクトを開発していきます。ゴルフに本来求められることを、徹底的にロジカルに追求していき、デザインも現代的なものにアップデートをかけていきます。

最初のプロダクトであるアイアンは、機能を追求するために今までのアイアンにはなかった機構を採用。デザインもブラックで統一し、洗練された雰囲気を纏います。

さらに、NOOGはWEB販売を中心に展開することで、流通コストを抑え、高品質な製品を適切な価格でお届けすることを目指しています。

ゴルフクラブを買うときに「試打」は必須だと思われがちですが、多くの人は試打をする現時点の自分の身体の状態に合わせてクラブを選んでしまっています。そのため、実際にプレイした時に、試打した時から身体の状態が変化しており、試打時の感覚と異なってしまうということがよく発生します。NOOGは、クラブに自分自身を同期させることで、クラブの効果を最大化できると考えています。身体に合わせてクラブを選ぶのではなく、クラブに身体を合わせにいく。

NOOGは、クラブ選びの常識さえも変えていきます。