記事: 「NOOG」 共栄ゴルフインタビュー 前編
「NOOG」 共栄ゴルフインタビュー 前編
今回は、NOOGのワンレングスアイアンの生産を担当して頂いている共栄ゴルフ代表 坂本さんへのインタビューの内容をお届けします。
坂本さんの言葉を通して、NOOGのアイアンについて色々な角度から知ることのできる内容になっておりますので、ぜひご覧ください。
*内容が盛りだくさん過ぎたため、前編・後編の二本立てになっております。
共栄ゴルフの歴史とゴルフクラブ発祥の地「兵庫県・市川町」
まずは共栄ゴルフさんの沿革を聞かせいただいてもいいですか?
会社自体は父親が創業した会社で、1957年に創業で元々は鍛造というハンマーで打つ製法で始まりました。その後「社内でものが作りたい、製品を仕上げていきたい」ということで、研磨の工場ができ、メッキの工場ができて今の形となりました。
この地域の中では唯一、最初から最後まで一貫して生産できるのが特徴になる会社です。
坂本さんご自身のこれまでの経験、経歴についても教えてください。
大学を卒業した後に関東でゴルフとは関係ないSEの仕事をして5年間ぐらい勤めたんですけども、父親が創業した共栄ゴルフを引き継ぐために30歳のときに戻ってきて、そこからゴルフの仕事をしてきました。
共栄ゴルフがある兵庫県市川町は、どのような歴史でアイアンの産地になったんですか?
隣の市になる兵庫県の三木市は農機具などを作ってる伝統のあるものづくりの地域なんですけども、そこに昔、海外の方がゴルフクラブの修理をしてほしいということで持ち込まれました。その修理をした方が市川町の出身で、これはもしかしたら仕事になるかもしれないということで市川町に帰ってきてゴルフクラブの研磨の仕事をし始めたのが一番最初というように聞いてます。
その中からどんどん職人の弟子を取ってそれが派生していってゴルフ関連の仕事が栄え、現在は約10社ぐらいは残っている状態で各々の会社さんがゴルフ関係の仕事をしています。
三木市から持ち帰ってきた仕事がそのままこの1箇所で徐々に広がって、ゴルフアイアンの鍛造に関しては発祥の地と言われる場所になっていきました。
現在、日本のゴルフ生産の状況はどうなっているんですか?
もう全国含めてもゴルフのヘッドを作ってる工場がだんだん少なくなってきています。昔は秋田の方にも1社、新潟、それから四国、この3つくらいあったんですけど、今はもうほとんど新潟県と兵庫県だけになってしまいました。
他は海外に拠点を移し、海外で生産したものを日本に持ってくるという状況になっているので、もう今は大きく言うと日本でゴルフクラブを生産をしているのは新潟県と兵庫県のこの辺の地域だけになりました。
共栄ゴルフさんは、これまでどういうメーカーさんとお付き合いしてこられたんですか?
誰もが知る日本の有名ブランドでいうと、2〜3ブランドほどの生産をやらせて頂いておりました。現在もOEMを中心に仕事をしています。
共栄ゴルフの強み 「軟鉄鍛造製法」
共栄ゴルフさんのゴルフクラブ生産における強みや特徴は何ですか?
「鍛造製法」で実際に鉄を鍛造するという方法をとっている会社は兵庫県の中でもなかなかいないのでその「鍛造製法」と、研磨とメッキまで社内の中で一貫生産できるというのは、兵庫県の中でも唯一うちだけのはずなので、そこが会社の特徴です。
「鍛造製法」について教えてください。
前提として製法について簡単に説明すると、ゴルフクラブの作り方には大きく分けて①鋳造と②鍛造の2つの製法があります。
①鋳造というのはドロドロに溶けた鉄を型枠の中に流し込んで作るので、複雑な形状はできるんですけども、硬い鉄を急激に冷やすので曲げたり調整したりということは非常にしづらい。
しかし、②鍛造の場合は溶ける直前に熱したものを叩いて整合するので、例えばロフトをもう少し建てたいなとか寝かせたいなとか、ライ角がもうちょっとアップライトにしたい、フラットにしたいという調整が簡単にできてしまう。だからその人に合った商品を作ることがしやすいです。
また、②鍛造はやっぱりボールを打ったときの感触が非常に柔らかいというのが特徴なので、打感の良さというのは一番の特徴になると思います。この打感の良さは、買っていただいたお客さんや発注してもらった会社さんに特にお褒めいただける部分です。
NOOGとの出会い「固定観念に囚われない」
一番最初に弊社(株式会社シンクロ)からいきなり「ゴルフクラブを作りたい」と連絡があった時の印象はどうでしたか?
最初にメールをいただいた時、シンクロさんの会社概要を調べてみて、今までOEMとして受けてきた会社さんと毛色が違うというか、全く異業種なので、どういった発想でものづくりを行うのか楽しみでした。
ちょうどその当時自分もあんまりゴルフ業界だけではなくて、違った業界の方々と仕事をしたいと思っていたので、そのタイミングで偶然声をかけてもらって何か面白いことができるのかなというのを感じて受けさせていただく形になりましたね。
イメージとしては変わった会社だというイメージです(笑) 日本の普通の企業と違って、オフィスにて仕事をしてというサラリーマン的な考えに捉われず、この時代のIT をうまく使って色々なところで仕事をしてるというのもまた自分の中で魅力に思います。
そこから話が発展してNOOGという新しいブランドを作ることになり、何度も打ち合わせをしてイメージを固めていったと思いますが、特にクリエイティブチームの印象はどうでしたか?
やっぱり固定観念に囚われてないと思います。ゴルフの業界で働いている人はゴルフの元々出来上がってる概念から、あんまり離れないという部分があります。
でも、NOOGの皆さんはその固定概念にあまり囚われてないので、より新しいものを作り出してもらえるんじゃないかという楽しみがすごく大きかったです。
デザイン案を見た最初の印象「これは本当に実現できるのか?」
実際にアイアンのデザインをご覧になっていただいた時、最初見てどう思いましたか?
率直にこれは難しいぞとやはり思いました。「本当にこれは実現できるのかな?」っていう。ただこういうデザインが実現できると、デザインでお客さんが手に取ってくれるとか、その違った面からアプローチしてくれるというのは面白いと思いました。
具体的にどんな部分の実現が難しいと思ったんですか?
デザインを見たときに、まずはコスト的に実現可能なのかどうかというのをやっぱり先に自分たちは考えてしまうので、コストの辻褄を合わせるのが難しそうだと感じました。国内で作るにはちょっとコストかかりすぎるかなというイメージでしたね。
とはいえ、やっぱり斬新というか、作ることができれば面白いんだろうなというのは素直に感じました。製造側であるゴルフメーカーのアイデアでクラブを作ると、当然最初からコストを考えるのでコストが合いますが、別分野のデザイナーの方のデザインで作られたものだと、コストのギャップがちょっと最初は大きいなという感じは受けました。
後編はこちらから
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