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記事: アプローチの練習方法|ウェッジで30・50・70・100ヤードを打ち分ける6ステップ【プロ直伝】

アプローチの練習方法|ウェッジで30・50・70・100ヤードを打ち分ける6ステップ【プロ直伝】

アプローチの練習方法|ウェッジで30・50・70・100ヤードを打ち分ける6ステップ【プロ直伝】

「グリーン周りで行ったり来たりのミスがなかなか減らない」

「100ヤード以内の中途半端な距離が残ると急に自信がなくなる」

そんな悩みを抱えている方は多いと思います。「打ちっぱなしでのアプローチの練習方法が分からない」という声もよく聞きます。

実は、アプローチが上達しない原因の多くは、練習時間のほとんどをフルショットに使ってしまい、30%・50%・70%といった「出力調整」の練習ができていないことにあります。

この記事では、トーナメントプロ・岩瀬裕嵩さんの解説をもとに、練習場でそのまま実践できるアプローチの練習方法を6つのステップで紹介します。1回1時間の練習に組み込める球数配分まで具体的に解説するので、限られた練習時間で効率よく距離感を身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。

▼ 動画での実践的な解説はこちらから


まず結論|GW(48°)1本で4パターンの距離感を作る

※GW:NOOGのギャップウェッジ(以下GW)

アプローチの練習方法は、次の6ステップで進めます。
①GW(48°)で自分のフルショットのキャリーを確認する
②素振りの音で地面との距離感を確認する
③時計盤のイメージで30%・50%・70%の振り幅を作る
④スマホの正面録画で振り幅のズレを確認する
⑤30%・50%・70%・フルの4パターンをまんべんなく練習する
⑥GWで作った基準をAW・SWへ広げる

ポイントは、いきなり3本のウェッジを練習しないことです。まずGW1本に絞り、「この振り幅ならこのキャリー」という4つの基準を作ります。

基準となる距離は「30・50・70・100ヤード」という固定の数字ではなく、「自分のフルショットのキャリー×30%・50%・70%・100%」です。フルショットのキャリーが100ヤードの方なら、結果として30・50・70・100ヤードの4つの距離を打ち分けられるようになります。

各ステップの解説に入る前に、まずは距離感が安定しない原因から確認していきましょう。


アプローチの距離感が安定しない3つの原因

グリーン周りで行ったり来たりを繰り返してしまう方には、共通する原因があります。

①フルショットしか練習していない
練習場では、つい気持ちよく振れるフルショットばかり打ってしまいがちです。しかし、コースで実際に残るのは30・50・70ヤードといった中途半端な距離。フルショットの練習だけでは、この距離を打つための「出力調整」は身につきません。

②振り幅と実際のキャリーが結びついていない
感覚だけで打っていると、「この振り幅で何ヤード飛ぶ」という自分の基準がありません。基準がないままでは、ラウンド中に確信を持って振れず、距離が合うかどうかはその日の調子任せになってしまいます。

③イメージと実際の振り幅がずれている
岩瀬プロによれば、ほとんどの方は自分が思っている以上に大きく振っており、「腰まで」のつもりが実際には2〜3割大きくなっているそうです。自分では振り幅を抑えているつもりでも、実際の出力が大きければ、当然距離は合いません。

この3つを解決するのが、次に紹介する6ステップの練習方法です。


練習場でできるアプローチの練習方法6ステップ

ここからが本題です。岩瀬プロが動画で一貫して強調するのは、ウェッジで一番大事なのは「出力調整」だということです。フルショットの練習だけでは、コースで実際に必要になる30・50・70ヤードは打てるようになりません。以下の6つのステップで、出力調整の技術を身につけていきましょう。


ステップ1|GWで自分のフルショットのキャリーを確認する

3本のウェッジのうち、最初に距離感を作るのは「GW(48°)」です。理由は2つあります。

①フルショットのキャリーが約100ヤード前後と、基準にしやすい距離であること
②AWやSWはロフト角が大きくスピン量も多いため、打点や入射角のわずかな違いが飛距離のばらつきにつながりやすいのに対し、GWは距離を揃えやすいこと

最初にやることは、GWのフルショットを数球打ち、自分のキャリー(球が最初に落ちる地点までの距離)を確認することです。

ここで大切なのは、「100ヤード」という数字に合わせにいかないことです。飛距離には個人差があるため、たとえばキャリーが85ヤードの方なら、その85ヤードがご自身にとっての「出力100%」になります。以降のステップでは、この実測キャリーを基準に、30%・50%・70%の距離を逆算して作っていきます。

なお、フルショットのキャリーが100ヤード前後になる番手が別にある方は、その番手を基準クラブにしても構いません。原則は「フルショットのキャリーを自分で把握しているクラブ」を基準にすることです。


ステップ2|素振りの音で地面との距離感を確認する

ボールを打つ前に必ずやってほしいのが、素振りチェックです。目的は、クラブの長さ、つまり地面との距離感を把握すること。

チェックポイントは、ソールが地面を「薄く・長く」擦れているかどうかです。岩瀬プロの表現を借りれば「カツオ節を削るくらいの薄さ」。ドカッと深く刺さるのはNGです。

うまく擦れているかどうかは、地面を擦る「音」で判断できます。薄く長く擦れた綺麗な音なら合格、鈍く短い音になるようであれば、地面との距離感がまだつかめていないサインです。綺麗な音が鳴るまで、納得いくまで素振りをしてからボールを打ちましょう。


ステップ3|時計盤のイメージで30%・50%・70%の振り幅を作る

出力調整の基本は「振り幅」です。ステップ1で確認したフルショットのキャリーを100%とし、そこから逆算して振り幅を3段階作ります。

岩瀬プロが勧めるのは「時計盤」のイメージです。自分の体の後ろに時計の文字盤があり、シャフトが秒針だと考えます(頭上が12時、真下が6時)。

・腰の高さ(9時〜3時)=出力30%
・胸の高さ(ハーフスイング)=出力50%
・頭の高さ=出力70%

フルショットのキャリーが100ヤードの方なら、30%=約30ヤード、50%=約50ヤード、70%=約70ヤードが目安です。飛距離は個人差があるため、距離はご自身のフルショットのキャリーに置き換えてください。

この3段階とフルショットを合わせた4パターンが、100ヤード以内を打ち分けるための「振り幅の階段」になります。


ステップ4|スマホの正面録画で振り幅のズレを確認する

原因の③で触れたとおり、ほとんどの方は思っている以上に大きく振っています。鏡では打つ瞬間の形は確認できないため、スマホで「正面から」録画してチェックするのが一番確実です。

やり方は簡単で、打席の正面にスマホを立てて数球分のスイングを撮影し、その場で再生して時計盤のイメージと見比べるだけ。「腰の高さのつもりが、シャフトが胸まで上がっていないか」を確認し、ズレていれば振り幅をひと回り小さく修正します。

イメージと実際の振り幅が一致してくれば、出力と距離のズレも自然と小さくなっていきます。練習のたびに録画で確認する習慣をつけましょう。


ステップ5|30%・50%・70%・フルの4パターンをまんべんなく練習する

振り幅ができたら、実際に4パターンを打ち分けていきます。ウォーミングアップを兼ねて、小さい出力から始めましょう。

まず30%で、練習場の30ヤード看板などの目印を狙います。このとき目印には、球が最初に落ちる場所、つまり「キャリー」で合わせます。続いて胸の高さの50%、頭の高さの70%と、距離看板を目印にしながら段階を上げていき、最後にフルショットです。フルショットでは、クラブが首に巻きつくように最後まで振り切ることと、体重移動を意識しましょう。

苦手な距離だけを重点的にやるのではなく、4パターンを「まんべんなく」回すほうが、出力調整の力は早く伸びます。具体的な時間と球数の配分は、次の章で紹介します。

また、芯に当たっているかどうかは「打感」で確認できます。芯を捉えていれば打感が柔らかく、スピンの効いた球になります。距離だけでなく、1球ごとに打感もあわせて確認する癖をつけると、同じ球数でも練習の質が変わってきます。


ステップ6|GWで作った基準をAW・SWへ広げる

最初からAWやSWを混ぜて練習すると、番手ごとに毎回距離が変わってしまい、距離感が固まりません。まずはGWで「この振り幅ならこのキャリー」という基準を作ることが先決です。GWがうまく打てるようになれば、AWやSWに持ち替えたときにも球が上げやすくなります。

具体的な広げ方は、後述の「GWで作った距離感をAW・SWに広げる方法」で解説します。


15分でできるウェッジ練習メニュー

1回の練習が1時間なら、アプローチに割く時間は15〜20分が目安です。各出力を3〜5分・10〜20球ずつ、次の配分で打ちます。

ウェッジの1時間練習におけるアプローチ15〜20分の配分表。30・50・70・100ヤードを各3〜5分、10〜20球ずつ練習

※距離はご自身のフルショットのキャリーに合わせて置き換えてください。

残りの40分ほどは、他のクラブの練習に充てて構いません。大切なのは、毎回の練習にこの「4パターンの出力調整」を組み込み続けることです。この配分を繰り返すうちに、「この振り幅ならこのキャリー」という基準が体に入っていきます。


距離感はランではなくキャリーで覚える

6つのステップと並んで、岩瀬プロが実践パートで強調していた習慣が1つあります。それは、距離感を「キャリー」で覚えることです。

ボールが落ちてからの転がり(ラン)は、グリーンの速さや傾斜、芝の状態によって変わります。一方、キャリーは自分の振り幅どおりに再現しやすいため、キャリーを基準にすれば、コースの状況が変わっても距離感がぶれにくくなります。

練習場では、30ヤード看板などの目印を「落とし場所」として決めて、毎回同じところに落とすことを意識します。岩瀬プロ自身も、30%の練習では「キャリーで30ヤードの目印にぴったり落とす」意識で打っています。球の飛び先を漠然と眺めるのではなく、「どこに落ちたか」に基準を置くのがポイントです。

50%なら50ヤード付近、70%なら70ヤード付近と、振り幅ごとに落とし場所を決めておけば、練習場の距離看板がそのまま距離感の答え合わせになります。落とし場所が揃えば、距離感は自然と揃っていきます。


GWで作った距離感をAW・SWに広げる方法

GWの基準ができたら、AW・SWへ広げていきます。タイミングは、ラウンドが近づいた時期に行うのがおすすめです。

AW・SWでもやることは同じで、30%・50%・70%の振り幅に分けて均等に打ち分けます。そのうえで、GWとの違いとして次の3点を確認しましょう。

①球の高さ|ロフトが寝るほど球は高く上がる
②キャリーの距離|同じ振り幅でも、ロフトが寝るぶんGWよりキャリーは短くなる
③スピンとラン|落ちてから転がる量がGWとどれくらい変わるか

GWで作った「この振り幅ならこのキャリー」という基準があれば、AW・SWに持ち替えたときの距離を測る目安になります。3本すべての距離感を一から作るのではなく、GWの基準との「差」を確認していくイメージです。1本を集中して練習することが3本の練習効率につながり、限られた練習時間の時短にもなります。

なお、ラウンド中にどのウェッジを選ぶかは、距離だけでなくピンポジションとライによって変わります。番手選択の考え方は、関連記事「ウェッジの選び方とアプローチの極意」で詳しく解説しています。


1本で覚えた振り幅を3本に活かす、NOOGのワンレングスウェッジ

ここまでの練習を、より効率的にしてくれるのがNOOGのワンレングスウェッジです。GW(48°)・AW(52°)・SW(56°)の3本を同じ長さ・同じ重さに統一したウェッジセットで、岩瀬プロも次のように評価しています。

「番手ごとにスイングを変える必要がなく、ワンスイングで状況に応じて3番手を打ち分けてアプローチできる点が大きな特長」(岩瀬プロ)


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アプローチの練習方法に関するよくある質問

フルショットで100ヤード飛ばない場合はどうすればよいですか?

問題ありません。基準にするのは「100ヤード」という数字ではなく、ご自身のフルショットのキャリーです。たとえばGWのキャリーが85ヤードなら、85ヤードを出力100%として、その30%・50%・70%の距離感を作ります。逆にGWのキャリーが100ヤードを大きく超える方は、フルショットのキャリーが100ヤード前後になる番手を基準にしても構いません。

ウェッジの練習は何度(ロフト)のクラブから始めればよいですか?

GW(48°前後)から始めるのがおすすめです。フルショットのキャリーが約100ヤード前後と基準にしやすく、AWやSWに比べてロフトが立っているぶんスピン量が少なく、距離のばらつきが小さいためです。AW・SWは、GWで基準ができてから広げましょう。

1回の練習で何球くらい打てばよいですか?

各振り幅10〜20球を4パターン、合計40〜80球・15〜20分が目安です。苦手な距離だけを集中的に打つのではなく、30%・50%・70%・フルをまんべんなく回すほうが、出力調整の力は早く伸びます。

50ヤードを安定させるにはどうすればよいですか?

胸の高さ(出力50%)の振り幅を固定し、キャリーで50ヤード付近の目印に落とす練習を繰り返しましょう。50ヤードが安定しない方の多くは、思っているより振り幅が大きくなっています。スマホの正面録画で、シャフトが胸より上がっていないかを確認するのが効果的です。

AWとSWの練習はいつから始めればよいですか?

GWで「この振り幅ならこのキャリー」という基準ができてからで大丈夫です。時期としては、ラウンドが近づいたタイミングで、球の高さ・キャリー・スピン(落ちてから転がる量)を確認しておくのがおすすめです。


まとめ|まずはGW1本で距離の基準を作ろう

アプローチの練習方法のポイントを振り返ります。

・練習はGW1本に絞ってスタートし、自分のフルショットのキャリーを基準にする
・時計盤のイメージで、腰=30%・胸=50%・頭=70%の振り幅を作る
・スマホの正面録画で、イメージと実際の振り幅のズレを修正する
・30%・50%・70%・フルの4パターンを、各10〜20球ずつまんべんなく練習する
・距離感はランではなく「キャリー」で覚える
・GWの基準ができたら、AW・SWへ広げる

まずは次の練習で、GWを1本だけ持って時計盤の3つの振り幅から始めてみてください。練習を重ねるうちに、100ヤード以内からグリーンを捉える確率が着実に上がっていくのを実感できるはずです。

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