記事: 【ワンレングスアイアンのメリット&デメリット】ワンレングスが合う人とは?

【ワンレングスアイアンのメリット&デメリット】ワンレングスが合う人とは?
ゴルフクラブの進化が著しい近年、ブライソン・デシャンボー選手の活躍などをきっかけに注目を集めるワンレングスアイアン」。
すべての番手を同じ長さ・重量に統一することで、アイアンショットの安定を図るという大胆なコンセプトですが、「本当に自分に合うのか?」と不安を抱える方も少なくありません。
本記事では、ワンレングスアイアンのメリットとデメリットを整理し、ワンレングスアイアンが合う人、合わない人について解説します。
1. ワンレングスアイアンのメリット|デメリットを上回る可能性
(1) 毎回同じアドレスとスイングで打てる
従来のアイアンでは、番手ごとに長さや重さが異なるため、構えやボール位置を変えなければなりません。ワンレングスアイアンなら、全番手が同じ長さ・重量に統一されているため、常に同じアドレス・スイングでショットできるのが大きな強みです。
結果として、スイングの再現性が高まり、ミスショットを減らしやすくなります。
また、スイングを番手ごとに変える必要がなく、1番手練習すれば他の番手も上達するので練習効率も上がり、短時間で安定したアイアンショットを身につけやすいといえます。
(2) ミドルアイアン・ロングアイアンへの苦手意識を軽減
ロングアイアンは番手が上がるにつれてシャフトが長くなり、打ちづらさを感じるゴルファーが多いのが実状です。
しかし、ワンレングスアイアンならロングアイアンでもショートアイアンの長さに合わせて同じ長さ・重量を維持するため、番手が変わってもアドレスや打感を大きく変える必要がありません。
これによって「ロングアイアンは難しいクラブ」という先入観を薄め、飛距離と方向性の精度向上につなげやすいのが大きな利点です。
2. ワンレングスアイアンでよく挙げられる3つのデメリット
(1) 番手ごとの距離差が崩れやすい
すべての番手を同じ長さ・重量にする設計上、ロングアイアンとショートアイアンの飛距離差が縮まりすぎたり、逆に飛びすぎたりすることもあります。
たとえば、4番と5番がほぼ同じ距離になるなど、“距離の階段”を作りにくいのが課題です。
番手ごとに厳密な距離打ち分けを重視するゴルファーにとっては、大きなネックとなりえます。
(2) ロングアイアンで飛距離が出ない
すべての番手を同じ長さに統一する設計上、ロングアイアンのシャフトが想定より短くなり、十分な遠心力を得られないため距離が出にくいのが問題点の一つです。
さらに、ロフト角が立っているのでボールが上がりづらく、アイアン本来の“距離の階段”が崩れ、ロングアイアンが思うように機能しないリスクがあります。
(3) ショートアイアンが飛びすぎる&コントロール性が失われる
多くの場合、7~8番アイアンの長さを基準にするため、ピッチングウェッジや9番アイアンは長めになってしまいます。
その結果、ショートアイアンの距離が想定以上に伸びてしまい、狙い通りに打ち分けにくくなるケースが少なくありません。
さらに、通常より長いショートアイアンを操作することで、構えづらさや振り心地の違和感が生じやすく、繊細なコントロールを損ないかねない点がデメリットとして挙げられています。
3. NOOGのワンレングスアイアンはデメリットをどう解消する?
NOOGでは、ワンレングスアイアンならではのデメリットを最小限に抑え、その長所を活かすための独自設計を行っています。
さらに、ワンレングスアイアンにおけるデメリットの解決策もご紹介します。
(1) 番手ごとの距離差が崩れやすい問題への対策
一般的なワンレングスアイアンは、ロフト設定も4度刻みに固定しているケースが多いですが、NOOGでは飛距離の階段を作るためにロフト角を各番手ごとに微調整しました。
具体的には、7番アイアン〜PWは5度刻みとロフト角の開きを大きくし、遠心力が大きく働き飛び過ぎてしまう可能性を少ないよう設計。
逆に、4番アイアン〜7番アイアンはロフト角が小さくなりロフトが立ってくるため、ロフト角の開きを大きくしすぎると構えた時の見え方が変わり打ちにくいという声を参考に、ロフト角の開きを2度〜3度に抑えて打ちづらさが生まれない工夫をしつつ、ヘッドのバランスを微調整して各番手の飛距離の階段を適切に作ることに成功しました。
こうすることで、ロングアイアンとショートアイアンの飛距離差を適切に確保し、アイアンでの飛距離の階段を正確に作り“打ち分け”性能を高めているのが特徴です。
(2) ロングアイアンで飛距離が出ない人への解決策
上記の通り、NOOGのアイアンはロングアイアンでも適切な飛距離の打ち分けができるようにロフト角とヘッドのバランスを微調整しています。
それでもロングアイアンが飛ばないと悩む場合、あえて低めの弾道を打つクラブとして考えるのも一手です。
たとえば4番アイアンはロフトが立っているため、向かい風(アゲインスト)の状況で低く抑えたショットを打つのに有効です。無理に5番との距離差を確保しようとせず、風の影響を受けにくいクラブとして活用すれば、ロングアイアンでもスコアメイクに貢献します。
また、林から脱出の際に用いる枝葉に当たるのを避ける弾道の低いスティンガーショットを狙う場合にもオススメです。
(3) ショートアイアンが飛びすぎる&コントロールが難しい人への対策
ショートアイアンが想定より飛びすぎてしまう場合には、ワンレングスアイアンの本来の趣旨とは少しずれてしまう部分もありますがグリップを指一本分短く持つ、あるいはスイングスピードを少し落とすなどの工夫で距離を調整できます。
こうした方法で余分な飛距離を抑え、ショートアイアン本来のコントロール性能を取り戻しやすくすることができます。
4. ワンレングスアイアンが合う人・合わない人
上記で解説したワンレングスアイアンのメリットデメリットをもとに、ワンレングスアイアンが合う人、合わない人をまとめるとこのようになります。
【こんな人に合う】
- 番手ごとに異なるアドレスやスイングを簡略化・統一したい
- ロングアイアンへの苦手意識が強く、ショートアイアンと同じ感覚で振りたい
- 練習時間を効率化し、短期間でスコアUPを目指したい
特に、ミドルアイアンやロングアイアンが苦手な人や忙しくて練習時間が取れない人にはオススメです。
7〜8番アイアンなど簡単な番手に合わせてロングアイアンも振れるため、ロングアイアンの苦手意識を克服しやすいです。
また、1つの番手をマスターすれば、全番手安定して打つことができ、練習も1番手のみで良くなるため、練習自体の効率化も実現できるため、忙しくて練習時間が取れない人へは適していると言えるでしょう。
【こんな人には合わない】
- 既にミドル・ロングアイアンに慣れきっており、従来型の番手間距離階段が問題なく作れる人
従来のクラブでミドル・ロングアイアンに苦手意識がなく、安定した距離差をすでに確立している方は、ワンレングスアイアンの全番手同じ長さ、重さという特性に違和感を覚える可能性があります。
5. まとめ
ワンレングスアイアンには、
- ロングアイアンが飛びづらい
- ショートアイアンが飛びすぎる
- 番手間の距離差が崩れやすい
などのデメリットがあるのは事実です。
しかし、NOOGのように基準番手を8番アイアンに設定し、ロフトやヘッド設計を細かく調整することで、これらの課題を大きく緩和できます。
さらに、ワンレングスアイアン特有の「構えやすさ」「スイング統一による練習効率アップ」「ロングアイアンへの苦手意識軽減」といったメリットは、アイアンショットの安定やスコアアップを望むゴルファーにとって非常に魅力的です。
自分のプレースタイルやヘッドスピード、練習スタイルなどを踏まえて「合いそうかどうか」をしっかり考えてみる価値があります。
もしワンレングスアイアンの可能性を感じたなら、ぜひNOOGのアイアンをご検討ください。
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